東頚城丘陵(新潟) 庄司山(335m) 2024年4月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:10 廃林道入口−−5:22 320m峰−−5:29 庄司山−−5:38 廃林道入口

場所新潟県十日町市
年月日2024年4月14日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場廃林道入口に駐車可
登山道の有無ほとんどが廃林道歩きで、廃林道から山頂までの僅かな距離だけ道が無い
籔の有無ほぼ無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント東頚城丘陵の一角の山。地形図で山頂直下に林道が通じているような表記であったが、実際には途中から廃林道化して車では入れなかった。ただし車が入れない道のりは約400mしかない。林道の最高点の右側が山頂と地形図を読んで林道が下り始めた右手の土手のような削り残しの高まりに登ったら山頂ではなく、その先で林道が登り返した右手の高まりが山頂であった。藪は思ったよりも薄く簡単に登れる。今シーズン初めてスミレの花を見かけた




廃林道入口の路肩に駐車 頭上には柏崎刈羽原発からの送電線が通る
庄司山に通じる廃林道入口 廃林道
邪魔な木が伐採されている ここが林道最高点と誤認した箇所
廃林道右手の高まり 正確な山頂はもう少し先にあった
斜面取付 距が長いのが特徴のナガハシスミレ(テングスミレ)
オオバキスミレ。日本海側の低山ではこの時期に咲いている ショウジョウバカマ
サクラの一種 山頂部は杉の植林
植林と自然林の境界付近が山頂 林道最高点から山頂を見る
往路で落とした地形図を帰りに発見 廃林道入口到着


 魚沼地域と十日町地域を隔てる低山地帯を魚沼丘陵と呼ぶのは知っていたが、十日町地域の北西側の丘陵地帯を東頚城丘陵と呼ぶのは知らなかった。東頚城丘陵にはいくつもの低山があるが、私にとってはほぼ未踏である。標高が低いとは言え豪雪地帯なので、おそらくは登山道が無い+植林が無い場合は根曲がり灌木藪に覆われている可能性が高い。では雪がある時期に登ればいいのだが、日帰りするにも中途半端な規模の山が多く、時間がかかって面白そうな山を優先していたために注目してこなかった。

 今回は前日に内桧岳に登って疲労が溜まった状態であり、軽く登れる山ということで東頚城丘陵の庄司山を選んだ。ここは地形図では山頂直下に実線が描かれていて車道が通っているようだ。ただし普通車で通行可能な道なのか不明である。地形図で太い道の表記部分は大丈夫だろう。

 山頂へ通じる車道は何本かあるが、送電線に沿って南東側から上がる道をチョイスしてみた。2週間前はまだ麓でも雪が残って車で入ることができなかったが、今はすっかり雪が消えて舗装道路を上がっていく。別の舗装道路と交差する地点で右へ曲がり、次の分岐で左に入る。地形図ではここから細い道の表記に変わるので車で入れないかもと予想していたが、未舗装ながら路面状態は良好で普通車でも問題なかった。頭上には巨大な送電線が通っていて、この道はその建設用に造成されてその後はメンテナンス用に使われているのだろう。1箇所だけ路面に雪が残っていたが厚さ10cm程度で数mの距離であり強引に突破。

 このまま山頂までと思ったが、標高290mで山頂方面へ通じる車道が分岐するポイントより先は廃林道化して車の通行は不可能であった。よって入口に駐車して歩きに切り替える。今日は軽い山なので足元は防寒長靴とした。まあ、もう雪は無いだろうけど。ここでも頭上には送電線が通っていた。碍子の数からして電圧は500kVのはずで、この規模の送電線は主に原発から首都圏へ通じるルートに使われている。帰宅後に地形図で確認したら、案の定送電線の起点は柏崎刈羽原発であった。今は停止中なので流れる電気は僅かだろう。

 廃林道上には根曲がり木が生えているが一部は伐採されており、車道としては役目は終わったが別の役目を持っているようで、おかげで藪漕ぎしないで済んだ。廃林道はなだらかな尾根のほぼ直上に付けられていて、地形図によると林道の最高点の右側の高まりが庄司山とのこと。つまり、林道が下り始めたら山頂ということだ。歩き出してすぐ気付いたが足が異様に重く感じる。昨日の内桧岳はコロナ罹患で5日間も寝たきりの数日後の山行であり、体力が低下した状態で長時間山行+藪漕ぎが効いたのだろう。通常の週末の山よりも疲労感が酷く、体感的に疲れが取れるまで3日ほどかかった。

 その林道の下り初めに到着。地形図通り廃林道の右側が土手のように削り残された高まりになっていて、ここが庄司山山頂だろう。土の法面を強引に這い上がって尾根上に出ると根曲がり灌木の藪で、最高点には人工物は無かった。念のためにGPSで現在位置を確認すると庄司山山頂ではない! GPSはもっと西側だと告げているので、廃林道に戻ってさらに進むことにした。

 山頂と誤認した場所から僅かに下って小鞍部に出ると、廃林道の北側に再び高まりが登場。先ほど登った「土手」より明らかに高く、ここが庄司山山頂に間違いない。鞍部から登り返して廃林道が尾根から離れる個所で尾根によじ登る。この斜面には花が紫色と黄色の2種類のスミレが咲いていた。今シーズン初めて見るスミレだ。紫色の方は距が異常に長いので「ナガハシスミレ」に間違いない。別名「テングスミレ」だ。黄色い方は日本海側で見られる「オオバキスミレ」だ。これは北アルプスでもよく見られるが、アルプスの稜線では雪解けが7月頃なので花もその時期咲いていて、下界ではもう夏である。下界で春に咲くスミレで花が黄色のものは珍しい。傍らにはショウジョウバカマも咲いていた。

 尾根に乗ると先ほどの「土手」とは違って根曲がり灌木はほとんど無い杉の植林の広い尾根であった。新潟でももう杉花粉のシーズンが終わっているので花粉は全く感じなかった。最高点と思しき地点は植林と自然林の境界付近で、山頂標識や目印は無かった。こんな山にわざわざ登る人はほとんどいないのだろう。

 帰りは往路を戻る。ここまで気付かなかったのだが山頂東側の小鞍部に私の地形図が落ちていた。「土手」の上でGPSに庄司山山頂の緯度経度を入力したので、その後は地形図を開かなかったので落としたことに気付かなかったのだ。普通紙なので年月が経過すれば土に戻るだろうが、余計なごみを出さずに済んだ。

 

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